<天 候>くもり後晴れ
<コース>
(1日目)黒部五郎岳山行記録へ
折立登山口[約1350m]〜太郎兵衛平(180分)〜北ノ俣岳(100分)〜赤木岳(30分)〜中俣乗越(60分)黒部五郎岳の肩(60分)〜黒部五郎岳山頂[2840m](10分)〜肩(10分)〜カール経由〜黒部五郎小舎(90分)
(2日目))鷲羽岳山行記録へ
黒部五郎小舎[約2350m]〜三俣山荘分岐(70分)〜三俣山荘(60分)〜鷲羽岳山頂[2924m](60分)〜ワリモ岳(50分)〜ワリモ北分岐(20分)〜水晶小屋(40分)〜水晶岳山頂[2986m](40分)〜水晶小屋(30分)〜ワリモ北分岐(30分)岩苔乗越(10分)〜祖母岳山頂(40分)〜雲ノ平山荘(60分)
〜薬師沢小屋[約1910m](90分)
(3日目)
薬師沢小屋〜太郎兵衛平[約2300m](130分)〜折立(120分)
<歩行高低差>
(1日目)約1490m
(2日目)約1076m
(3日目)約950m (3日間最大高低差1636m)
<歩行時間>
(1日目)9時間(黒部五郎岳山頂まで7時間20分)
(2日目)10時間(黒部五郎小舎から鷲羽岳山頂まで3時間10分)
(鷲羽岳山頂から水晶岳山頂まで3時間30分)
(3日目)4時間10分(3日間合計23時間10分)

水晶岳は北アルプスの中央部に位置し、黒部川源流部での最高峰。
水晶が採取されることが山名の由来となっています。山頂は双耳峰で、山頂付近は遠方から眺めると気付きませんが、切り立った岩峰となっています。
(2日目)
ワリモ北分岐から今日二つ目の百名山、水晶岳を目指します。
分岐からしばらくなだらかな下りの山腹を歩きます。

水晶岳は下から見ると
なだらかな台地状の山に見える。
やがて水晶小屋への登りに転じます。
上がりきると水晶岳の裏手に出ます。
水晶小屋の裏には水晶岳を往復する登山者の荷物が山積みになっています。
自分も同じようにリュックを置いて、水晶岳山頂を往復します。
水晶小屋からの水晶岳
小屋から山頂までは40分ほど。しばらくなだらかな稜線を辿ります。
矢印方向に見える水晶岳
稜線の先にはするどい岩峰が姿を現す。
山頂へ続く岩峰
この岩山の裏側に山頂への道が続いています。
梯子や鎖のある岩場を通り、最後に岩場の急登を上がり頂上へと至ります。
いよいよ山頂は近い。
登ってきた路を見下ろす。
水晶岳山頂[2986m]
山頂付近は岩山で歩き辛い。
鷲羽岳山頂に続き水晶岳山頂も好天。
ここからだと鷲羽岳の鷲が羽を広げた様子がよくわかります。
2日間掛けて歩いた黒部五郎岳からの縦走路を振り返りちょっと感動です。

遠くに黒部五郎岳が見える。

黒部ダム・立山方面を望む。

山頂付近から見下ろす雲ノ平
山頂から水晶小屋に戻ります。
水晶小屋に戻る途中、歩いていると見覚えのある人物とすれ違います。フッと振り返ると、にっこり笑顔の黒部五郎小舎でいっしょだった九州から来たと言うおじさんに再び出会います。
彼は宣言通り、別れ際に「水晶岳を越えて、高天原温泉にひとっ風呂浴びに行ってきます。」と言って、去って行きました。いい方だ。
小屋に戻ると、荷物をピックアップして、来た路をワリモ北分岐まで戻ります。
分岐から今度は鷲羽岳への縦走路と別れ、岩苔乗越の分岐点へと急坂を下ります。
ワリモ北分岐から見た祖父岳
岩苔乗越は、三俣山荘方面、高天原山荘方面への路の合流点となっています。
残雪のある祖父岳への路へと直進します。
お花畑とハイマツ帯を通り、祖父山山頂に上がります。

祖母山山腹から望む鷲羽岳

水晶岳
祖父山山頂はケルンが立ち並ぶ広場となっています。
山頂をあとに、雲ノ平の広々とした高原へと下っていきます。
祖父山を降りると、木道と合流し、右方向へと進みます。
分岐から見る祖父山
下方には雲ノ平のテント場、遠くには雲ノ平山荘が見えてきます。
木道はテント場を迂回するように大きく右から回り込み、雲ノ平山荘へと続いています。
途中、スイス庭園、ギリシャ庭園などと命名された訳の分からな場所が続きます。
雲ノ平山荘に到着。
今日はここに泊まろうか、それともまだ時間はあるので薬師沢まで下ろうか迷っていたので、とりあえず雲ノ平山荘の様子を覗おうと立ち寄ってみます。
山荘の入口には、「水晶小屋はたいへん混雑しています。」という貼り紙があったので、他の小屋の様子もわかるのかと思い、「薬師沢小屋も今日は混んでいるんですか。」と尋ねてみます。
ビールのおつりを返しながら、その学生風のあんちゃんは、
「それはわかりませんね。」
と言い放ちます。
さらに「薬師沢までは2時間位いですか。」と尋ねた際には、
「それは人によって違いますね。」
とも。
愛想のつもりで聞いたのに、なんとも感じの悪いヤツに遭遇してしまいます。たまたまこのヤツが感じ悪いだけかもしれませんが、雲ノ平山荘のイメージはガタ落ちです。
ビールを飲むと、山荘を早々に退散し、薬師沢小屋へと駆け降ります。
祖母山の脇を通り抜け、相変わらずアルプス庭園だの、アラスカ庭園だのという道標が続く木道を進んでいきます。
アラスカ庭園
やがて木道は樹林帯へと入り、雲ノ平にも別れを告げます。
路は森の中の急坂へと変化していきます。
岩がゴロゴロ転がる長い急坂が続きます。
この急坂は登るのもイヤですが、下るのもキツイ!
そろそろ足も限界に近づいた頃に、沢の音が聞こえ出し、薬師沢へと降立ちます。
沢の反対側には、よくぞこんな所にと思ってしまう、沢沿いの岩の上に建つ薬師沢小屋が見えます。掘っ建て小屋のように見えますが、バルコニーのような(物干し台といったほうが適切か?)オープンスペースもある一風変わった素朴な小屋なのです。
そのバルコニーで宿泊者達が酒を酌み交わし、小屋からは賑やかな会話や笑い声が聞こえてきます。
吊橋を渡り、小屋へと導かれていきます。
薬師沢と薬師沢小屋
(3日目)
薬師沢小屋の素朴なのは建物だけではなく、ここのスタッフも無口で素朴な方々でした。でもとても親切で、デジカメの充電も引き受けてくれました。
この小屋はテレビが入口に置いてあり、ニュースや天気予報が見れるのです。山にこもっていたせいか下界の様子が妙になつかしく感じるのでした。
3日目は折立に下山するのみ。
今日も早朝、まだ暗いうちに小屋を出ます。
今日は朝から雨がシトシトと降っています。
意を決して、小屋の横手から伸びる、薄暗い森へと飛び出します。
小屋からは太郎平小屋までずっと登りで、2時間以上掛かります。
太郎平小屋を過ぎると、遠くで雷がゴロゴロ鳴り出し、雨も強まってきます。
追われるような気持ちで、折立へと駆け降りていくのでした。
(1日目)黒部五郎岳山行記録へ
(2日目)鷲羽岳山行記録へ
北アルプス 黒部川源流の高山植物
北アルプスの真髄、黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳と歩き続けた3日間でした。遥々訪ねた甲斐あって、素晴らしい眺望と美しい花々と温かい山好きの人達と出会う夏休み。歩ける自信と歩ける喜びを感じた3日間なのでした。
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