2009年06月27日

平ヶ岳

<登山日>2009/6/13(土)-14(日)
<天 候>くもり時々雨
<コース>
(1日目)
平ヶ岳登山口[約850m]〜下台倉山(150分)〜台倉山(70分)〜白沢清水(60分)〜姫ノ池(80分)〜平ヶ岳山頂[2141m](30分)〜水場(20分)
(2日目)
水場[約2000m]〜姫ノ池(10分)〜白沢清水(60分)台倉山(50分)〜下台倉山(50分)〜登山口(90分)
<歩行高低差>約1290m
<歩行時間>2日間合計 10時間50分(山頂まで6時間30分)

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平ヶ岳は、新潟県と群馬県の境界にある山で、山頂部一帯はなだらかで高層湿原が広がっています。池塘が散在する湿原は、氷河期の貴重な動植物の残る自然の宝庫なのです。


奥利根の源流に広がる湿楽園
平ヶ岳、それは6時間以上にも及ぶ苦行の末に味わう天上の楽園。
姫ノ池から望む平ヶ岳は、それまでの苦労を忘れさせてくれます。



池塘が散在する姫ノ池周辺の湿原では、いよいよチングルマやハクサンコザクラが咲き始めています。

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玉子岩方面はまだ残雪も多く、木道が途中で途絶えています。

頂上周辺の平坦な山容は、もともと平坦な土地が隆起し、侵食される以前の地形を今に留めたからだと考えられています。巻機山や会津駒ケ岳などの山頂にも同様な地形が見られます。

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実は、6時間以上もの苦行に強いられずに、もっと容易に山頂に到達する方法があります。

平ヶ岳への登山ルートは、国道352号の鷹ノ巣地区にある登山口から下台倉山、台倉山、池ノ岳を経て平ヶ岳山頂に至るのが唯一公式ルートとなっています。下山も含めると10時間以上とハードな道程となります。

しかもコース上には山小屋はなく、また道中はキャンプ禁止、キャンプ可能なのは、山頂近くの水場にある小さなテント場に限られています。そのため止むに止まれず姫ノ池の辺の木道にテントを張る人がでる始末。

しかも国道352号が通行可能となるのは、6月上旬からで、10月終わりまでのごく限られた期間での登山となります。

冬期は尾瀬からのコースもあるようですが、更に時間を要するようです。

ところが、3時間程度で山頂に立てる非公式ルートがあるのです。

中ノ岐林道から玉子石へと至り山頂に登るコースで、地元の宿泊施設に泊まれば、ある一定の人数が揃うことを条件に、林道のゲートを開けてもらい登山口まで送迎してもらえるルートで、時期も限られているようですが、なんとも楽勝ルートです。

このルートは、あの皇太子の平ヶ岳登山の際に開かれたコース、通称皇太子ルートです。

その後、自然保護の観点から公には公開されていません。

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公式ルートで6時間以上も要するこの苦行は、単なる急登の厳しさや山行の行程が長いばかりではありません。この山域には〇〇が実に多いのです。山道を歩いていると、足元から逃げ去る〇〇に悩まされます。登りで5〜6回、下りで3〜4回目撃。

特に台倉山から姫ノ池の間に多いようで、かなり高所にもいらっしゃいます。ハイマツを伝う〇〇には驚かされます。

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また、この行程には水場がいくつかありますが、そのほとんどはまともな水は期待できません。

台倉清水では残雪のため、何処が水場なのかもわかりません。

唯一白沢清水で水を得られますが、滴り落ちる水を時間を掛けて汲み取る始末。

姫ノ池近くの水場(キャンプ指定地)は、この時期雪で覆われ、水はないは、キャンプ場がどこかもわからない状態。

残雪から滴り落ちる冷水を汲み採り、なんとか食事を作ることに成功。ほんと苦労します。

とにかくこうした苦行を経てこそこの山の登頂の有り難味が実感できるのです。

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鷹ノ巣〜平ヶ岳往復
今回は正規のルートを往復することに。

尾瀬御池から約30分、平ヶ岳バス停、国道352号沿いの左側に車が10台ほど駐車できるスペースがあり、そこが平ヶ岳への登山口です。

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登山口

林道を入っていくと、下台倉沢を横切り、少し行くと右側の登山道に取り付きます。

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路はすぐに尾根伝いの急登を上がるようになり、2時間の尾根登りが始まります。

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気が遠くなる位に遥か彼方まで尾根路は続く。

その尾根は下台倉山の支尾根の一つで、見通しのよい尾根路は下台倉山の壁まで続きます。

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だいぶ登ったところで尾根を振り返るとこんな感じ。

岩稜の尾根路は、ところどころロープ場があり、一部両側が切れ落ちている場所もあるヤセ尾根です。

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下台倉山の頂上は路の途中にある感じ。

下台倉山からは一部樹林帯の中に入る箇所もありますが、基本的には左側の展望が開けた、台倉山までの稜線を辿ります。

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尾瀬の燧岳を左手に眺めながら、いくつかの小ピークを越え、木道が現れると台倉山にでます。

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台倉山山頂はちょっとした広場になっているが、座ってゆっくり休める感じでもない。

台倉山からは再び樹林帯へと下り、台倉清水に出ます。

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台倉清水

このルートには台倉清水と、白沢清水がありますが水量は多くなく、渇水期には水の補給は期待できません。

ところどころ木道で繋いだ比較的なだらかな登り路が続きます。

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白沢清水

白沢清水を過ぎると残雪も所々に目立つようになり、ぬかるんだ路を進むようになります。

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やがて樹林帯を抜けると視界が開け、岩混じりの尾根の急登となり、まだかまだかの坂路を登り切ると、池ノ岳へと至り、木道が現れると、突如として姫ノ池の湿原に飛び出します。

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姫ノ池への最後の急登をいく。

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左手には目指す平ヶ岳が見えます。


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急登を登りきると平坦な木道路になります。

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左方向に進むと、すぐに玉子石への路と山頂への路の分岐となります。

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玉子石への分岐 正面に平ヶ岳

山頂方面に進み、樹林の鞍部からツガの廊下を抜け、再び木道のある平坦な湿原へと出ると平ヶ岳山頂に到着します。

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平ヶ岳山頂

山頂は木道を右に入った広場にあり、山頂らしからぬ風情です。

木道は平坦な山頂部から先に続いていますが、やがて行止まりとなります。

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玉子石への分岐まで戻り、水場の近くの木道と残雪の縁に幕営し、一夜を過ごします。行きに雪の中に隠し冷やし置いたビールを堀あてて一気に飲み干す。至福のひと時です。

雨音で何度か夜中に目を覚まされ、熟睡できないままに夜明けを迎えます。
朝4時にテントを畳み、朝靄の湿原を後にし、来た路をそのまま一気に下山。

登りでは想像もつかないほどのスピードで登山口に戻ります。

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登り始めの山道ではコイワカガミが花盛り

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台倉山周辺ではタムシバが最盛期
山肌を白く染めています。

平ヶ岳の高山植物



百名山制覇まであと 12座


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posted by Cruiser at 11:25| 長野 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本百名山 登山履歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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