2009年08月27日

笠ヶ岳

<登山日>2009/8/1(土)
<天 候>雨
<コース>
(1日目)
新穂高温泉[約1100m]〜笠新道入口(60分)〜杓子平(270分)〜稜線分岐(100分)〜笠ヶ岳山荘(80分)〜笠ヶ岳山頂[2897m](10分)〜笠ヶ岳山荘(10分)

(2日目)槍ヶ岳
笠ヶ岳山荘〜笠新道分岐(40分)〜弓折岳(150分)〜双六小屋[約2300m](70分)〜千丈沢乗越(180分)〜槍ヶ岳山荘[約3080m](80分)
(3日目)
槍ヶ岳山頂[3180m](山荘往復60分)槍ヶ岳山荘〜千丈沢乗越(30分)〜槍平小屋(90分)〜奥穂高岳登山口(100分)〜新穂高温泉[約1100m](80分)
<標高>2897m
<歩行高低差>約1797m
<歩行時間>8時間40分(山頂まで8時間30分)

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笠ヶ岳は、蒲田川の源流を挟んで、東の槍穂高連峰と対峙する飛騨の名峰です。その山容は、丸いお椀型の隆起がなだらかな稜線の上にポッカリと突き出た特徴的なものです。


笠ヶ岳・槍ヶ岳山行
〇〇平に思いを寄せて。

今回は、2泊3日で笠ヶ岳と槍ヶ岳を周遊する山旅です。2泊するのはこの夏はじめてかもしれません。

昨年の夏、黒部五郎、鷲羽、水晶と3つの百名山を巡ったとき、来年は三俣蓮華岳を挟んだ笠ヶ岳、槍ヶ岳の山域を周遊したいと考えていました。

昨年は天候に恵まれましたが、今回は3日の内のはじめの2日は、ほとんど雨で、試練の山行となりました。朝日岳、飯豊山、そして今回と雨続きです。

今回のルートは、1日目は新穂高温泉から、左俣谷を遡り、笠新道を喘ぎ登り、杓子平を経て、笠ヶ岳へ、2日目は笠新道まで戻り、秩父平、弓折岳、双六小屋を巡り、西鎌尾根を経て、槍ヶ岳へ、3日目は千丈沢乗越まで戻り、槍平小屋へ降り、飛騨沢沿いを下り、新穂高温泉に戻るというものです。

この行程の中には、いくつかの「〇〇平」と呼ばれるところがあります。
大抵の場合、「〇〇平」と呼ばれる場所は、景観も美しく、気持ちのいいところである場合が多いものです。

「〇〇平」という地名や呼称には、一定の定義があるのかもしれませんが、これまでの山歩きの経験から、「高所に位置する平原(高原)」「広々としていて見通しのよい緩やかな斜面」といったイメージが湧きます。

そこには時として、見事なお花畑が広がっていたり、奇石がゴロゴロと転がっていたり、時に池塘が点在する湿地帯であったりします。

木道や沢がよく似合っている場合もあります。

山小屋立地の好適地、キャンプ指定地の場合も多く見られます。

展望のよい場合もあれば、山に囲まれて盆地状になっているケースもありますが、「〇〇平」は他の場所とはひときわ景観が際立っていることが期待できるのです。

言わば、「〇〇平」は、山歩きの中でも、ある意味ハイライト的な場所と言えます。

北アルプスで言えば、薬師平、太郎兵衛平、雲ノ平、雷鳥平、室堂平、黒菱平、鏡平など数えたらきりがありません。

ですから、コース上に、「〇〇平」という地名を発見すると、嬉しくなり、期待感も膨らむのです。その興味は、時として目的の山の頂きよりも優ってしまう怖れすらあるのです。

今回のルートにも、笠新道上部の杓子平や弓折岳への稜線上にある秩父平なる地名が気になり、どんな場所なんだろうというワクワク感が広がります。

杓子平は、笠新道を上り詰め、森林限界に達する辺りにカール状に広がる草原地帯です。長い長い、辛い辛い樹林帯の単調な登りの末に到達する楽園なのです。

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見事なお花畑が続き、コバイケイソウやハクサンイチゲなどが咲き誇っています。そんな中に混ざって、ミヤマクロユリを見つけることができます。

ミヤマクロユリは、白山の室堂平で見て以来のことで、思わぬ掘り出し物に感激。白や黄色の花に混じって咲くその黒い花は、存在感があり、風格すら感じられます。



雷鳥も舞うこの杓子平は、規模にしても、その景観にしても、そこに咲く高山植物の種類にしても、北アルプス有数のお花畑と言っても過言ではないでしょう。

この日は雨で、時折遠雷が轟く不気味な感じの空模様なため、ここでゆっくりと過ごすことが出来なかったことが心残りでした。

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翌日も悪天候のまま、双六小屋への道程の途中にある、秩父平を通過します。

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秩父平は、その手前にある秩父岩からトラバースぎみに下っていったところにある、黒部五郎岳のカールを小規模にした感じのところです。

カール状の地形には、大きな岩が点在し独特の景観を形成しています。

視界がよくなく、全景を写真に納めることができないのが残念でした。

いづれにしても、杓子平も秩父平も、「〇〇平」のイメージや期待を裏切らない、「〇〇平」の名に恥じない場所でありました。


新穂高温泉〜笠新道〜笠ヶ岳へ
(1日目)
新穂高温泉バスターミナル手前のトンネル中から左に下りたところにある無料駐車場で仮眠をとり、早朝出発します。

バスターミナルから蒲田川に架かる橋を渡り、左俣林道を歩き始めます。
約1時間の林道歩きです。
左俣谷を渡り返し、林道ゲートを抜けて、しばらく砂利道を歩きます。
再度橋を渡ると、笠新道の登り口が左側に現れます。

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笠新道登山口

登り口からはしばらくツヅラ折りに上がり、高度を稼いでいきます。
樹林帯の中の路をひたすら登る、我慢の笠新道。

所々にある標高表示が、単調な登りにモチベーションを高めてくれます。

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次第に岩が重なるような路になります。

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登る、上る!ひたすら登る!

見通しのよい、大岩の坂道に出ます。
谷を挟んで、新穂高ロープウェイや西穂高岳方面の山々が見渡せます。

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その坂を上がると、コバイケイソウやニッコウキズゲの群落が広がっています。この辺りまで上ると、登攀意欲がいよいよ湧いてきます。

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そこからひと登りすると杓子平に出ます。

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杓子平

右方向に少し下り、なだらかな気持ちのいいお花畑の中を進むようになります。

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笠ヶ岳 杓子平の高山植物へ

カール状の地形の中を、次第に傾斜を増しながら、上がっていきます。

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左手には笠ヶ岳が顔を覗かせています。

スカイラインを目指し、まだかまだかの急登を上がりきると、主稜線に出ます。左折して、ゆったりした稜線を進みます。アップダウンを繰り返しながら、徐々に高度を上げていきます。

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笠ヶ岳への分岐

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抜戸岩の大きな岩の間を通り、まもなくキャンプ指定地があり、さらに岩場を上がると、笠ヶ岳山荘に到着します。

笠ヶ岳山荘に荷を置いて、山頂を往復します。往復20-30分程度です。
ガレ場をジグザグに上がると、祠があり、更に左方向に進むと、笠ヶ岳山頂となります。

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笠ヶ岳山頂

山頂をあとにし、山荘に下り、受付をして、下にあるキャンプ指定地でテント泊です。夏限定の水場もあります。


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3日目の朝 槍ヶ岳から望む笠ヶ岳



2、3日目の槍ヶ岳へ


百名山制覇まであと 6座


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posted by Cruiser at 07:50| 長野 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本百名山 登山履歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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