2009年12月23日

百名山後記<6> 温泉三昧

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登山口の近くには必ずといっていいほど温泉があります。

中には取って付けたような温泉もありますが、由緒正しき温泉も数多くあります。

百名山を登りながらその山麓の温泉に立ち寄っているうちに70以上もの温泉に入ることができました。

一番良かった温泉は?と尋ねられると、ちょっと考えてしまいますが、一番良かった山は?と尋ねられるより、その優劣は明らかかもしれません。

塩素臭い日帰り温泉などにあたるとがっかりするものです。

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これまでで百名山周辺の良かった温泉を挙げてみます。

北海道の温泉はどこも良質な温泉が多いと感じましたが、その中でも特に良かったのは、雌阿寒温泉の野中温泉別館です。ここは民営の国民宿舎で、硫黄臭漂う渋い温泉です。70の温泉体験の中で上位にランクされる温泉で、今でもその独特の香とジンジンすう湯の感覚は忘れられません。

北海道では旭岳温泉の湯元「湧駒荘」が思い出に残っています。ここは日本秘湯を守る会会員宿で、5つもの異なる源泉をもつ温泉で、黒光りしている木造の湯船が印象的でした。

東北地方にも沢山の温泉がありますが、何といっても八甲田山の登山口にある酸ヶ湯温泉です。酸ヶ湯温泉旅館の千人風呂はあまりにも有名で、混雑しているのがちょっと残念なところです。

歴史ある山の温泉というのはだいたい湯治場であることが多いものですが、この酸ヶ湯温泉も湯治場として古くから賑わっていた温泉です。この「酸ヶ湯」を「すかゆ」と読めるようになったのも百名山登山のお陰です。

八幡平にほど近い、藤七温泉も秘湯の名に相応しい、ワイルドな山の温泉として印象に残っています。

その他、岩木山山麓の野天風呂のある嶽温泉吾妻山の白布温泉安達太良山の奥岳温泉磐梯山の押立温泉なども印象に残っています。

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南福島の百名山街道とも呼ばれるR352沿いにある尾瀬檜枝岐温泉も田舎の温泉街といった感じで風情があり、幾度となく利用させていただきました。

山の温泉といえば、那須岳の三斗小屋温泉を挙げないわけにはいきません。大黒屋と煙草屋の2軒の山小屋で、ここは那須岳の山中にあり、2-3時間歩かなければいけないところです。

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関東近辺では、群馬県に多くの有名な温泉があります。日本三名泉として名高い草津温泉をはじめ、万座温泉、水上温泉、老神温泉などを有します。

その中でも 苗場山の小赤沢温泉(長野県)や赤城山の赤城温泉浅間山の天狗温泉などの茶褐色の温泉が印象的です。タオルが茶色に染まるほどの泥水のようなお湯は、秘湯感を彷彿させます。

群馬の中でイチオシは武尊山山麓の武尊温泉の「萱の家」です。ここも日本秘湯を守る会会員宿ですが、天井が高く広々とした木造の浴室に、コンコンと涌き出るお湯をひとりじめし、至福の時を過ごした思い出深い温泉です。また行きたい宿のひとつです。

新潟の妙高山登山口には、燕温泉という長閑な山の温泉街があります。妙高高原温泉郷で最も標高が高く、歴史の古い温泉です。

北アルプスの温泉では、奥飛騨温泉郷の最奥、登山基地としても有名な新穂高温泉があります。一度は行ってみたいのは、水明館 佳留萱山荘の全国屈指の広さを誇る大露天風呂です。まるで池で泳いでいるような感覚です。

焼岳の登山口近くにある中の湯温泉もオススメです。

立山・剱岳へのアクセスルート室堂には、日本最高所にある温泉として有名なみくりが池温泉があります。今だ入浴したことがありませんが・・・。

南アルプスでは、塩見岳の鹿塩温泉や大井川源流の地、寸又峡温泉などもよかったと思います。

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白山周辺にも数々の温泉がありますが、一番オススメなのは、中宮温泉です。4軒しかない小さな山の温泉街で、2軒はしごをしましたが、どちらも趣きのあるお風呂でした。

日帰り温泉というのは、どこも似たようなものですが、一味違うのは大台ケ原の山麓にある奈良県屈指の秘湯、小処温泉の日帰り温泉施設で、私の中では今もって日帰り温泉NO.1に輝いています。

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九州はこれまた温泉のメッカで、湯布院、黒川、指宿など有名な温泉地が数多くあります。山の温泉としては、九重山麓にある九州最高地の山岳温泉、法華院温泉や筋湯温泉阿蘇山山麓にある地獄温泉、霧島山周辺の霧島温泉郷などがあります。

中でも霧島温泉郷の新湯温泉には一軒宿の新燃荘があり、湯治場らしい山の温泉の雰囲気を漂わせています。

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この他にもまだまだいい温泉や宿はたくさんあると思います。

行きたかったけど時間の都合で行けなかった温泉もあります。

百名山は達成しましたが、百名山の温泉はまだ達成できていない気がします。





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2009年12月05日

百名山後記<5> 美しき登山ルート 

登った山の印象の深さや思い入れは、山の景観と変化に富んだ登山ルートにあるような気がします。

深々とした冷涼な樹林帯、渓流の先に突如と現れる瀑布、高山植物が咲乱れる草原、点在する池塘、そそり立つ岩壁など、印象に残る景観は、そこに登山道が通っているから見られるわけで、どんなに素晴らしい景観を持つ山でもそこにルートがなければ、その景観に出会うことはできません。

そういう意味で登山ルートというのは、登山者にその山の印象を決定付ける重要なファクターと言えるでしょう。

池塘が点在する湿原と木道、沢を遡り滝を巻く路、雪渓登りとその周辺のお花畑を巡る路、森林限界のハイマツ帯や岩稜帯、万年雪を湛えた小池、荒涼とした火山帯を通る路など、これらの要素がひとつの山に出きるだけ多く共存している山が変化に富んでいて面白いものです。

同じ山でも登山ルートによって全く違った表情を見せたりしますので、地図から実際の地形や風景を想像したり、事前情報を収集しながら、登山ルートを選択することになるのです。


これまで百名山を登り、100の登山ルートを選択してきたわけですが、その中で印象に残る変化に富んだお勧めのルートを挙げてみます。

斜里岳の清岳荘から沢を逆行し馬ノ背に至るルート。
沢沿いの登山ルートというのは結構ありますが、沢の中を歩くルートでありながら、ほとんど靴を濡らすこともなく登れてしまうところがよく出来たルートだと感心させられます。いくつもの滝を巻きながら、ロープを伝わり登るアドベンチャー感覚満載のルートです。百名山の中で最も楽しめるルートのひとつだと思います。
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トムラウシ トムラウシ温泉からのルート。
前半は樹林帯の悪道が続きますが、コマドリ沢の雪渓登りやその後の森林限界や前トム平あたりの岩稜帯を経て辿りつくトムラウシ公園周辺のお花畑など、変化に富んだ道程は秘境の名の相応しい歩きがいのあるルートです。前半のぬかるんだ路が木道になれば最高のコースだと思います。
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鳥海山 滝ノ小屋から河原宿小屋を経て、外輪山をぐるりと廻って、山頂に至り、鳥海湖に下りるルート。
このルートには滝あり、お花畑あり、雪渓あり、岩稜帯ありの実に変化に富む登山道です。鳥海山の切り立った外輪山の様子や七五三掛からの絶景や鳥海湖周辺の長閑な感じなどバリエーション豊富です。
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御沢キャンプ場から三国岳を経て本山に至るルート。
同じ東北ではやはり飯豊山です。
前半はやや退屈な路が続きますが、剣ヶ峰の岩稜帯や切合小屋を過ぎてからの稜線と沢沿いの路、草履塚からの眺めや御秘所に至るお花畑など見所満載のルートです。長い道程なのでよけいに遥々感が味わえるという意味ではトムラウシに共通するところがあります。
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安達太良山 奥岳から勢至平、くろがね小屋を経て牛ノ背から山頂に至るルート。
安達太良山はロープウェイで五葉松平に上がり山頂を目指すのが最も手っ取り早いルートですが、勢至平の美しい緑と硫黄臭漂うくろがね小屋からのガレ場、峰ノ辻から牛ノ背に至る小川沿いの路、そして沼ノ平の荒涼とした景観など次々に変化するルートは飽きることがありません。
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巻機山 桜坂から割引沢を遡る沢コース。
吹上ノ滝、アイガメの滝、行者ノ滝などを次々に巻き進む沢登りの醍醐味を味わえるルートです。
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谷川岳 マチガ沢に沿って作られた巌剛新道。
ロープや鎖場などがある急登が連続するルート。次第に姿を現す渓谷と絶壁、やがてこんなところによくぞ登山道を作ったものだと感心させられるような岩場の急登は登り甲斐満点のコースです。
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浅間山 浅間山荘から火山館、湯ノ平を経て前掛山に登るルート。
山麓の美しい緑、カモシカ平のお花畑、火山館を過ぎてからの草原地帯、森林限界に出てからの湯ノ平付近のロックガーデンのような路とそれとは対照的な荒涼とした火山礫の登山道とのギャップに感動。黒斑山などの外輪山の美しい絶壁なども見物です。
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御嶽 中ノ湯からの黒沢コース、剣ヶ峰に至り、ニノ池から三ノ池を経由して黒沢コースの八合目に戻るルート。
山頂を往復するだけでは味わえない、池巡りや賽ノ河原、三ノ池から八合目への山腹道など、御嶽のもうひとつの魅力に出会えます。
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白山 別当出合から砂防新道、黒ボコ岩を経て室道平へ、御前峰に登り反対側に下り、池巡り後室道平に戻り、黒ボコ岩から観光新道で下山するルート。
白山の登山道は見事に整備されており、沢あり、滝あり、お花畑あり、草原を通る木道ありの、ガレ場ありの小池盛沢山の山岳風景の全てが揃った登山ルートと言っても過言ではありません。
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九重山 長者原から自然観察路を経由して法華院温泉を通り、北千里ヶ浜から御池を経て中岳に至るコース。
ここも湿原や温泉、火山、砂漠のような北千里ヶ浜や池など見所いっぱいで、次々に変化する光景は登山者を飽きさせない登山ルートです。
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宮ノ浦岳 淀川登山口から花之江河、投石平を経て山頂に至るコース。
世界自然遺産の山だけあって登山道はしっかりと整備され、屋久島ならではの屋久杉、ヤクシマシャクナゲ、ヤクジカ、ヤクザルなどと出会える探検ムード溢れる登山道。滝や湿原もあり、山並みも変化に富んだネイチャーアイランド感覚満載。
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総じて、活火山の登山ルートは景観も美しく、登山口付近の緑の美しい裾野やお花畑に対して、森林限界で一気に殺伐とした光景に変化するルートが多く、そのギャップに面白さがあります。

ここに挙げた印象深いルートには、日本アルプスの登山道がありません。部分的には面白いルートはありますが、全体として3〜5時間程の樹林帯の登りを経て、森林限界のハイマツ帯と岩稜帯、ガレ場と言ったパターンが固定化されており、突出して印象に残っているルートがないというだけす。

決して印象に残っていない山というわけではありませんし、好きな山というのとはまた別の話なのです。


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2009年12月02日

百名山後記<4> 極上のお花畑

山をはじめた頃には、高山植物にはまったく興味がありませんでしたし、興味を持つとも思っていませんでした。

しかし百名山をやっていくうちにその魅力に徐々に引きずり込まれていきました。

初めて出会う高山植物の花を見つけたときの喜びと驚きは、まるで宝物を見つけたようなワクワク感に満ち、何にも代え難い心踊る瞬間です。高山植物をカメラのレンズを通して見る喜び、カメラを片手にお花畑を渡り歩いていると時の経つのを忘れさせてくれます。

百名山を始めて3年目くらいからは、その山でしか見れない高山植物があると、開花時期に合わせて登るようになていきました。

お陰でその山の特産種にもいくつも出会うことができました。

北岳のキタダケソウ、早池峰のハヤチネウスユキソウ、利尻岳のリシリヒナゲシ、岩木山のミチノクコザクラ、磐梯山のバンダイクワガタなどなど・・・。

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また始めて出会った高山植物の花に感動した百名山の思い出も数々あります。

ミヤマクロユリやミヤマリンドウを始めて見た白山。

タテヤマリンドウを始めて見た薬師岳。

ウルップソウの白馬岳、ミヤマシオガマの早池峰、エゾコザクラの羅臼岳、エゾツツジ、ミヤマオダマキの斜里岳、チシマツガザクラのトムラウシ、ミネズオウの浅間山、タカネスミレの鹿島槍、オヤマノエンドウの北岳、メアカンキンバイの阿寒岳、クモマユキノシタの大雪山、シコタンソウの悪沢岳、ボタンキンバイの利尻岳、タカネビランジの鳳凰山、オノエランやヒメサユリの朝日岳、チョウノスケソウの水晶岳などなどです。

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百名山の中で一番のお花畑はどこでしょうか。

規模の大きさや種類の豊富さなど様々なお花畑がありますが、印象に残っているお花畑は沢山あります。

利尻岳や早池峰、白山などは全山お花畑といった感じで、カメラが手放せない山です。

百名山ではありませんが、五竜岳山行のとき、八方尾根から登りましたが、八方尾根も実に花の多いところでした。

幌尻岳の上部のお花畑も実に種類豊富です。

朝日岳も以外に花の多い山です。

飯豊山の草履塚周辺、磐梯山の黄金清水周辺、妙高山の黒沢池周辺、火打山の天狗ノ庭、浅間山のカモシカ平、白馬岳の大雪渓上部、鹿島槍ヶ岳上部、黒部五郎岳に向かう北ノ俣岳付近、笠ヶ岳の杓子平、乗鞍岳の畳平、荒川三山の前岳南東斜面などが思い出されます。

宮之浦岳の斜面が赤と白に染まるヤクシマシャクナゲの光景も忘れられません。

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最も印象的なお花畑ベスト3は、聖岳、トムラウシ、大雪山でした。

お花畑としては聖岳と奥聖の間にある3000m級の雲上のお花畑。
規模は小さいのですが、まさかこんな高山にと思えるようなところに長閑なお花畑があります。

トムラウシ公園のどこまでも続くお花畑。
北海道のすべての高山植物がここに集約されているかのような豊富な種類の高山植物と出会えます。長い道程の末に辿り付く、遥かなる秘境の楽園の名に相応しい場所です。

そして何と言ってもその規模に圧倒されるのは、大雪山の裾合平のお花畑でした。チングルマ畑と言っても過言ではない、果てしなくそしてボリューム感あるお花畑です。エゾコザクラ、アオノツガザクラ、エゾノツガザクラ、コバイケイソウなどと共にチングルマがどこまでも続くその様は圧巻です。

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天気や時期にも恵まれたまたまこのベスト3となりましたが、まだまだきっとどこかに極上の楽園はあるはずです。




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2009年12月01日

百名山後記<3> もう一度行きたい百名山

百名山の山行はどれも思い出深い山旅でしたが、日程が厳しかったり、早く百名山登覇を目指すあまりに、出きるだけ所要時間の短い登山ルートを選んだり、日帰りやピストンが多かったように思います。

どうしてもピークハント的な山行になってしまいがちで、その山の魅力すべてを味わっていない気もするのです。

これから機会を見付けて、もう一度縦走や別のルートで登ってみたい百名山は沢山あります。

もう一度登りたいというのは、勿論その山が好きだということもありますが、天候が悪かったのでもう一度天気のいいときに行ってみたいという山もありますし、違う季節や違うルートでその山をもう一度じっくり味わってみたいという山もあります。

季節や天候が悪くて見られなかった高山植物を探しに行ってみたい山もあります。

もう一度行きたい山で一番にあげたいのは、飯豊山と八ヶ岳です。

どちらもピストンでの登頂でしたが、八ヶ岳連峰、飯豊連峰と言われるだけあって、どちらも大きな山塊で、やはり縦走してみたい山なのです。

高山植物も豊富で、いい季節にゆっくりと歩いてみたいものです。

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北海道では、やはり大雪山系の縦走です。

層雲峡か銀泉台から小泉岳に登り、ホソバウルップソウを探し求め、トムラウシへと縦走するのも一度はやってみたい山行です。

岩手山へは、焼走りコースで登頂し、コマクサの大群落を見ることができましたが、岩手山は複数の登山ルートがあり、頂上での天候が悪く景色もあまりよく見られなかったので、網張温泉からのルートでもう一度登ってみたいと思います。

東北の山はどれも好きですが、蔵王や早池峰、安達太良山などには季節を変えてまた登ってみたいと思います。

また燧岳や至仏山などがある尾瀬も外せない山のひとつで、何度となく訪れたい場所であります。

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上越方面では、山頂で天候が悪くほとんど視界のなかった苗場山は、和田小屋方面から一度登ってみたいものです。

南アルプスでは、二俣から八木歯のコルを経て北岳へと至るルートや赤石岳から聖岳なども辿ってみたルートです。

白山は砂防新道で登り、観光新道で下山し、とても素敵な登山道でしたが、機会があれば、中宮温泉からのルートでまた違った白山を体験してみたいものです。

西日本では、特に九州の山が魅力的でした。

九重山も天候に恵まれず、山頂付近ではほとんど視界がなかったため、別ルートでもう一度アプローチしたいと思います。

屋久島は時間の関係で、淀川登山口から宮之浦岳を日帰りでの往復で、しかも大雨の中の山行でした。この島で天候に恵まれることは稀ではありますが、次ぎの機会には晴れを祈りつつ、同じヤクシマシャクナゲの季節に是非とも荒川口から縄文杉を見て、宮之浦岳を経る縦走にチャレンジしてみたいと思います。

縦走と言えば、最後はやはり北アルプスです。

白馬岳には大雪渓からのルートを往復しましたが、白馬大池から小蓮華山を経て登るルートも試してみたいものです。

八峰キレットで結ばれる五龍岳と鹿島槍も縦走してみたいルートです。

槍ヶ岳へは西鎌尾根で登り、飛騨沢ルートで下山しましたが、ポピュラーな槍沢のルートや東鎌尾根にも挑戦してみたいと思います。

穂高岳はやさしいザイテングラートで登り、下山は吊尾根、重太郎新道でしたが、北穂高から涸沢岳を経て奥穂高岳に至るルートはいつかやらなければならない必須科目だと思っています。

これら北アルプスの山をまとめて縦走してみたらどれだけの日数を要するか見当がつきませんが、蓮華温泉から白馬岳を経て、不帰キレットを通り、唐松岳、五竜、鹿島槍へ、そして針ノ木岳を経由して裏銀座縦走路にぬけ、水晶、鷲羽、三俣蓮華岳を経て、槍ヶ岳から大キレットを通り、穂高岳へと至る大縦走を一生のうちにはやってみたい夢ではあります。

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百名山をすべて登っても、もう一度いきたい山は幾らでもあるのです。山とはそういうものなのでしょう。

まだまだ百名山への夢は尽きることはありません。


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2009年11月30日

百名山後記<2> 一番好きな百名山は?

百名山を登覇した後、人によく「一番よかった山はどこですか?」と尋ねられます。

「日本百名山」の後記で深Q曰く、「一番最近に登ってきた山である」と。

その山の印象がフレッシュだからであるとう理由からだそうです。

私はまだ記憶力がそんなに衰えていないので、昔登った山でも好きなものは好きだし、嫌いなものは嫌いと言えます。

しかしながら、深Qの気持ちもわからないでもないのは、好きな山をひとつ挙げろと言われると困ってしまうのです。

登った百の山の内、嫌いな方を挙げた方が早いというか、登った山のほとんどはそれぞれの良さや思い出があり、どれかひとつという訳にはいかないのです。

山に登っている時には、どの山でも来てよかったと思いながら登っていたし、それぞれが印象深い山行であったと思うからです。

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邪道とは思いながらも、より印象深い山を挙げて個人的な百名山のベスト10を選ぶとしたらどうなるか試しに考えてみます。

北から順番にいくと、北海道は激戦区のひとつです。9つの山すべてよかったと言っても過言ではありません。あえて候補を挙げるならば、利尻岳、羅臼岳、斜里岳、トムラウシというところでしょうか。

東北も結構みんな特徴があって捨てがたいものばかりですが、八甲田山、岩手山、早池峰、鳥海山、飯豊山、安達太良山、那須岳あたりでしょうか。

日本アルプスを除く関東甲信越では、巻機山、ひうち岳、至仏山、谷川岳、雨飾山、苗場山、火打山、高妻山、奥白根山、四阿山、浅間山、八ヶ岳が挙げられます。

北アルプスは全て甲乙付け難いのですが、消去法で考えると、五竜岳、鹿島槍岳、剱岳、水晶岳、槍ヶ岳、穂高岳、焼岳、乗鞍岳が残ります。

南アルプスも敢えて言うならば、仙丈岳、鳳凰山、北岳、塩見岳、聖岳です。

木曽駒ケ岳、空木岳、御嶽も候補には入れておきたい山です。

西日本では、筆頭に白山で、近畿・四国・中国地方では、やはり大山と石槌山を候補に選んでおきたいところです。

九州では、九重山と阿蘇山と宮之浦岳でしょう。

ここまでで候補入りしたのは半分近くですから、やっぱりベスト10は難し過ぎます。

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更に絞り込んでみましょう。

文句なしで入れておきたいのは、トムラウシ、早池峰、鳥海山、浅間山、八ヶ岳、鹿島槍岳、剱岳、水晶岳、穂高岳、焼岳、乗鞍岳、鳳凰山、北岳、塩見岳、聖岳、空木岳、御嶽、白山、九重山、宮之浦岳です。

飯豊山や安達太良山も捨て難い。

山頂に辿りついて思わず涙が込み上げた斜里岳や高妻山も捨てきれません。

天狗の庭の池塘に映る姿が美しかった火打山や高山植物が豊富な利尻岳だって・・・。

50座目の巻機山も思い出深い山のひとつです。

尾瀬の山も入れておきたいところです。。

やはり無理です。ベスト10を選ぶことによって、残りの90の思い出を捨ててしまうような気さえします。

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えーい、もう強引に10個選んでしまいましょう。

道程の長い果てにお花畑の楽園を見たトムラウシ。

ルート的には他の山にはない沢と滝の斜里岳。

コースが変化に富んでいて素晴らしい景観と出会えた鳥海山。

大雨の中を苦労して登った飯豊山。

そうそう登れる山ではないというその価値と、意外に緑の美しさが印象的な浅間山。

全山お花畑、山岳風景の全てがそこにある、深Qの実家、白山。

北千里ヶ浜の光景があまりにも印象的な九重山。

2度目にやっと登頂を果した剱岳。

百名山最終到達の穂高岳。

そして百名山第一号の功績を称えて乗鞍岳。

あー、もう10個になっちゃいました。

高山植物の豊富さと特産種を持つ山として、利尻岳、早池峰、至仏山、八ヶ岳、北岳は番外編で挙げておきたいと思います。
聖岳、御嶽も・・・。

結局選べない!(笑い)

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2009年11月29日

百名山後記<1> 「日本百名山」への思い。

「日本百名山」は、言うまでもなく1964年に刊行された深田久弥著の随筆です。

日本の山から百座を選び、それそれの山の歴史や思いを綴ったものです。

百座の選定基準は、山の品格と歴史と個性、そして附加的条件として大よそ1500m以上という基準で選ばれています。

品格や個性は多分に主観的で曖昧な基準であり、歴史的にも他の山でも古い歴史をもつ山はあると思われ、きわめて個人的な思い入れで選定された百座であることは否めません。

「日本百名山」の後記でも、著者自信が「私の主観で選択したものだから、これが妥当だとはいえないだろう。」といっており、惜しくも選定から漏れた山を紹介しています。

北海道では、ウペペサンケ、ニベソツ、石狩岳、ペテガリ、芦別岳、駒ケ岳、樽前山。

東北では、秋田駒ケ岳、栗駒山。

上信越では、女峰山、仙ノ倉山、黒姫山、飯縄山、守門山、荒沢山、白砂山、鳥甲山、岩菅山。

日本アルプスでは、雪倉山、奥大日岳、針ノ木岳、蓮華岳、燕岳、大天井岳、霞沢岳、有明山、餓鬼岳、毛勝岳、大無間岳、笊ヶ岳、七面山。

北陸では、笈ヶ岳、大笠山、中国地方では、氷ノ山、九州では、由布山、市房山、桜島山。
などを挙げています。

この中で行ったことがあるのは2座位なもので、どこにあるのかもわからない山もありますが、この中から幾つかは今後機会があれば登ってみたい山もあります。

☆   ☆   ☆   ☆


この「日本百名山」は、その後の百名山ブームにより、登山道の整備が進む一方で、登山者の集中による自然環境破壊や山小屋での廃棄物が深刻な問題となったり、また一部の無謀な登山者による遭難事故など、様々な問題が指摘されてきました。

百名山ブームに乗った登山ツアーを迷惑視し、百名山を敬遠する方も多いようです。

このように[日本百名山]は、これまで何かと問題も多い著書として取り上げられてきましたが、それでも日本を代表する山も多く選定されていることには間違いはなく、私にとっては登山の入門書であり、手引書であったことには違いないのです。

また、日本全国から選定されているため、百名山に登ろうと思わなければ、一生行くこともなかったかもしれない、いろいろな場所に行くことが出来たのも事実です。

利尻島や屋久島、知床、白神山地、近畿・四国・中国地方などにも訪れ、そのついでに温泉やその土地の特産物なども食したりすることも出来ました。

この[日本百名山]によって、山の虜になったことは確かで、裏を返せばまたひとり自然の破壊者を生んだとも言えるのかもしれませんが、私はこの「日本百名山」という書に感謝しています。

日本百名山の功罪を心に刻みつつ、山に対する畏怖の念を忘れずに、これからも山歩きを続けていきたいと思うのです。

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